新型コロナウイルスで世の中ちょっと大変になってきました。明日から休校だそうで、「急に言われても」(TVプレバトの梅沢富美男さんのギャグ?)ですよね。
学校関係者はもちろん親御さん方も面食らったのではないでしょうか。県内にも感染者が出て、いよいよ身近な問題になってきつつあります。
当寺にも早速影響がありました。法事が1件延期になりました。施主家のお父さんから電話があり、法事に呼ぶお客さんの中で、大勢集まるところに行くのはどういうものかと高齢の方が心配されたそうです。悩んだ結果、懸念される方がいるのであれば延期しようかということになりました。
考えてみると法事だけでなく、お寺の行事や法要も中止や延期も視野に入れておかなくてはなりません。差し当たって彼岸法要(3月20日)です。今のところ通常にと思っていますが、今後の推移次第では・・・。お寺にはお年寄りの方が多くおいでになりますから気をつけないと。(宗務所関係の行事や会合も中止連絡がどんどん入ってきています。)
写真は、あじさいの芽吹きです。「小さい春」見つけました。
法要やお通夜葬儀では参会者に経本を配って、一緒にお経をあげてもらうようにしています。
お通夜では、経本の数が読めないので、般若心経と無常御和讃を表裏で印刷したプリントを配布しています。
ですが普段は口の中でもごもごという方がほとんどで、私の後ろから聞こえてこないので、私も息継ぎのタイミングや回数に気を使い、疲れます。
先日のお通夜ではホールいっぱいに声が響きとてもありがたい式となりました。心経の場面になると「これから般若心経をおあげします。お手元の紙に載せてございますから声に出して一緒に読んでくださると、故人様への供養になりますのでお願いします。」とアナウンスをしました。これが奏功したのかもしれません。
終ってから他宗派の方からも「大勢で読む般若心経はいいものですね。ありがたかったです。」と言っていただきました。
お経は僧侶だけのものにしてはいけませんね。
今年も地蔵様のために、頭巾と前掛けを縫っていただきました。今年の参加者は14名。チクチクと一針一針、根気のいる仕事です。裁縫の苦手な方もおいでですが、そこは気持ちでカバー。本当にありがとうございました。
野ざらしの地蔵様につける頭巾も半年も経てば色あせてきてしまいます。お彼岸の前には新しいものに取り換えますので、お墓参りの際に地蔵様にも手を合わせていただけるとありがたいです。
こういう会に参加されなくても、お家で縫っていただける方、ぜひご連絡ください。
地蔵菩薩は「六道能化の地蔵尊」。私たちの輪廻する命の世界が6つあり(それを六道といいます)、それぞれの世界に地蔵様がおられて悟りへと導いてくださいます。手を合わせて「オンカーカー、カビサンマエ、ソワカ」(地蔵真言)とお唱えします。
「文殊菩薩を拝観できますか。」とか「ここのお寺に普賢菩薩があると聞いてきたのですが。」とお尋ねの方が、年が明けてからときどきございます。
「私は巳年生まれなので、守り本尊が普賢菩薩だときいて、お参りに来ました。」
「卯年の守り本尊の文殊菩薩から、守っていただこうと思って。最近いいことがないもんですから。」
一様にこのようなことをおっしゃいます。話しにくそうな方もおられるので、詳しくは聞かずに本堂に上がっていただいて、じっくりと拝んでいただきます。
当寺の本尊様は釈迦如来でありますが、その脇侍仏として文殊菩薩と普賢菩薩が並立しておられます。
脇侍仏については、「ざっくりと言いますと、水戸黄門における助さん格さんのようなものです。」と説明しています。何となく雰囲気でわかっていただけます。
文殊菩薩は卯年生まれの方、3月生まれの方の守り本尊。普賢菩薩は辰年と巳年生まれの方、4月生まれの方の守り本尊だそうです。
お参りされたい方はどうぞおいでください。私が居りましたら少し説明もさせていただきます。(当寺は拝観料はいただいておりません)