和尚のミニ法話

光照寺の和尚によるミニ法話をお届けします。

和尚様和尚様2

2014/08/11

お仏壇そうじの時は、灰ならしもお忘れなく。

お盆を迎える墓掃除が終わったら、ご自宅の仏壇掃除もしたいものです。正月とお盆くらいはきれいにしたいですね。埃を払って、仏具を拭いて、仏間の整理整頓をします。その時、香炉(火立て)の灰ならしもお忘れなく。これをしないと香炉の中の灰が散らかり汚らしく感じるだけでなく、線香のカスが灰の中ににたくさん残って、新しい線香が立ちにくくなります。毎月のお経にお伺いしているお家で、線香を立てるのに苦労するお宅もあります。逆にきれいにならして私を迎えてくれるお宅もあります。
光照寺にも香炉はたくさんあります。毎日の朝課で線香を立てますので、一週間もすると灰が散らかってしまいます。僧堂のように毎日灰ならしをすればよいのでしょうが、なかなかできなくて・・・。せめてお参りごとの前にはしようと思います。
この作業にもちょっとしたコツがあります。線香カスをふるいで取り除いて平らに抑える時、強く押しすぎると線香を立てる際に力が要ります。弱すぎると線香がなかなか立ちません。この加減は何回かやっているうちに会得できます。智玄上座さんは会得しつつあります。

写真は、灰ならしのビフォー・アフター。

2014/08/09

お墓そうじ

台風11号が接近中です。皆様のところはいかがでしょうか。
今日は土曜日ですし、台風の影響もいまのことろ大したことがないので、朝からお墓そうじにおいでになる方が多いです。お盆前の休みの日のうちに済ませておこうということですね。お父さんだけであったり、家族総出でであったり、そうじする顔ぶれはさまざまです。中には、お母さんとお嫁さんというコンビもおられて、何となく微笑ましかったです。
お盆の風習に、ぜひお墓そうじも次世代に伝えていってほしいですね。

写真は、施食棚に向かって読経する私と智玄上座さん(お婿さん)。

2014/08/08

残暑お見舞い申し上げます。

『礼状が わび状になる 筆不精』

二か月余更新が滞っていました。お陀仏になったのではとの向きもあったかもしれませんが、ただ単に不作為であっただけです。ご心配をおかけしました。
この間、仏前結婚式並びに新郎(二女のお婿さん)の得度式を無事終え、多くの方からのご祝意を頂戴しました。ありがとうございました。上座さんは日々仏道修行に励んでいます。もう月経デビューもしましたし、盆参の施食法要も立派につとめました。お盆の棚経にも出向く予定です。檀家の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

残暑お見舞い申し上げます。
連日の猛暑で体調はいかがでしょうか。くれぐれもご自愛ください。また、台風の接近でさまざま気を付けなければなりません。被害の無いことを願っております。

写真は、本堂の施食棚です。8月13日まで毎日、施食のお経(大悲咒、甘露門等)をあげています。14日からは皆様のお宅の施食棚にお経をあげに参ります。大概のご家庭は、仏壇の脇が床の間でしょうから、この床の間に棚を組んで、お位牌を移し、山海の珍味ごちそうをお供えします。お盆は、亡き方々と一緒に過ごす期間です。
13日のお墓参りにおいでの際は、どうぞ本堂に上がって施食棚にもお参り合掌してください。

2014/05/23

大般若

6月18日(日)、教区寺院のご協力を得て大般若会が修行されました。礼仏七仏(らいぶつしちぶつ:仏様のお名前を唱えてお拝をします)、湯菓茶の伝供(とうかさのでんぐ:蜜湯、お菓子、お茶を本尊様にお供えします)の後、メインの大般若経の転読(だいはんにゃきょうのてんどく:経本をパラパラと流します)。参詣者は般若の風を受けにお寺方のそばに寄ってきます。身体堅固、無病息災を願います。この大般若経転読はなかなか難しく、コツが必要です。上手な人は手を高く挙げ、上から下へと大きく流します。(私は少し苦手です。)初めて見る方は興味深く見入っておられたようです。
梅花講のお花添えも重要です。法要中に「三宝御和讃」「花供養御和讃」「紫雲」「聖号」の4曲をお唱えしていただきました。きれいな声が本堂に響きました。
お天気も良く、仏の慈光功徳の風にあたり、心落ち着く一日でした。
ご参拝の方々、ありがとうございました。来年はもっと多くの方からのご参拝があるとありがたいです。

2014/05/14

本堂の荘厳(しょうごん)

光照寺の大般若会の準備で大変なものの一つが、本堂の荘厳(しょうごん)です。丸柱に柱巻きを掛け、大間の上方四方に水引をぐるりと巻きます。高いところの作業なので梯子を使いますが、普通の梯子では高さが足りないので二連梯子を使います。これがけっこう重くて・・・。さらに高いところが苦手なものですから、一苦労なのです。しかし、今年は手伝ってくれる方がいましたので助かりました。「馬子にも衣装」で、年季の入った本堂も、美しく着飾って見違えるようです。
私たちの服装やお化粧もやはり、きれいに飾ってくれるものですが、時としてお似合いでない場合もありますね。気かざりすぎてゴテゴテであったり、センスが悪くて浮き上がって見えたり。気をつけたいもです。光照寺の荘厳は、まあそこそこなのではないかと思いますが。
お釈迦様の遺言ともいうべき「遺教経(ゆいきょうぎょう)」というお経の中にこのような一節があります。
『慚恥(ざんち)の服は諸々の荘厳に於いて最も第一なりとす。」
慚恥(ざんち)とは、恥を知る心と言いますか、己の至らなさに気づく謙虚な心、あるいは自分のあさましい言動を恥ずかしいことだと反省することです。
着飾るときには、この慚恥の服を真っ先に着なさいとお釈迦様は教えておられます。日々の生活を振り返ると、慚恥を忘れていることが多く、反省しきりです。

「遺教経」は、お釈迦様の最後の説法という意味合いから、亡くなったあとの枕経で読みます。また、釈迦涅槃の仏事でも読みます。

次の日曜日、18日が大般若会です。どうぞお参りください。おいしい精進おときを用意してお待ちしています。