8月25日見附市アルカディアで、宗務所主催で峨山韶碩禅師(総持寺二祖)650回大遠忌の予修法要が行われました。ステージを本堂大間に見立て、壇上に本尊様を安置し、管内の教区長老師が両班をお勤めでした。私のような一般寺院の坊主は客席での参詣者でありました。法要を一般参詣者と同じ目線で見られたのは発見が大きかったです。
法要は、出班焼香という宗門最高の儀式でした。10月の両祖忌の正当法要もこの出班焼香です。導師18拝の恩義です。私にとってもいい予修でした。
教区の若手僧侶が活躍していました。うれしいことです。
法要後の講演も峨山禅師の理解を深められてよかったです。
ちなみに、写真の正面壁の紋は、右が永平寺の笹竜胆、左が總持寺の五七の桐です。
昨日は夏の地蔵講でした。法要の最後に、広島市の土砂災害犠牲者の供養を行いました。お参りの方や勝手の方皆さんでご冥福と不明者の無事発見を願いました。
講の楽しみの一つはおときです。当番の方々のこしらえてくださるおときはとてもおいしかったです。
一般のお参りの方が少なくて、せっかくのおときなのにと残念でした。お聞きすると、来たくても足がなくて来られない方が多々おられるようです。行きは家人から送ってもらえるが、帰りは暑い中歩かなくてはならないからダメだとか・・・・。多くの方から参っていただくにはどうしましょう。考えた結果、
「今度から、お寺で送迎車を出すことにします。」
片口?袋?吉野屋?蔵内を回ってお寺に向かう送迎の車を出すことにします。私か若さんが運転してお連れします。人数が多ければ往復します。もちろん帰りもお乗せします。
例えば、片口(公民館前)10:00 ⇒ 袋(岡田様宅前)10:10 ⇒ 吉野屋(フォーラム前)10:15 ⇒ 蔵内(集会所前)10:20 ⇒ 10:30光照寺着 とか。指定場所まで行かなくとも連絡をいただければ自宅前まで行くこともできますね。
早速、次のお参りごとである、秋彼岸会からやってみようと思います。法要の案内状に明記しますね。
写真は、玄関前のモナラベンダー。次々に花をつけています。家内が愛情込めて咲かせました。
広島市の土砂災害が大変なことになっています。真夜中を襲う邪悪鬼の仕業でしょうか。山津波は猛烈な破壊力です。犠牲になられ方のご冥福と未だ安否不明な方の一刻も早い救助を願っております。ニュースを見て、被害の甚大さに驚くと同時に、遅々として進まぬ救助作業に歯がゆい思いをしています。どうかお一つの命だけでも救われますように。
災害は忘れたころにやってくるというのはもはや昔のことのようです。最近は記憶に鮮明のうちに次々と災害が襲ってきます。東日本大震災はもちろんのこと、当地でも7.13大水害、中越地震、等々。人間の力は自然の猛威の前になすすべもありませんが、自分の命を自分で守るために常に用心しておかねばなりません。山内でも、非常持ち出しの優先順位はなどという話はいつも出るのですが、その時だけの話になってしまい、具体的な行動になっていませんでした。持ち出し物品のリストだけでも作って張り出しておくことから始めようと、家内と話しました。
本堂前に義援金箱を用意しました。明日の地蔵講でご協力をお願いしようと思います。義援金箱はしばらく出しておきますので、ご来山の折にでもよろしくご協力ください。日本赤十字社に届けようと思います。
「布施というは貪らざるなり」この言葉の意をくんでいただき、私たちの小さな力でも大きく集めて届けることができればと思っています。
お盆休みも終わり、世間はまた日常が戻ってきました。皆様、お盆はいかがお過ごしでしたか。
どの坊さんにとってもそうでしょうが、私ももうヘロヘロでした。13日は墓経めぐりと墓参来客の応対、14日から16日までは檀家さんの棚経。栄養ドリンクで乗り切りました。(タウリンの多いものはよく効くようです。)でも、今年は智玄上座さんが手助けしてくれたのでとても助かりました。彼も棚経デビューでぐったり疲れた様子でした、。(檀家の方にはとても好評だったようです。)
写真は、あるお宅の盆棚(精霊棚)です。床の間に棚が組んであります。棚の右脇が仏壇です。ここまで本格的に棚をしつらえるお宅はだんだんと少なくなってきたようです。飾り物やお供えものがたくさんあり、先祖代々のお精霊様も喜んでおられることでしょう。
16日のお昼が過ぎると、お精霊様はまた冥界にお帰りです。私も上座さんも棚経が無事終わって一息ついています。
次の日曜日(24日)は、夏の地蔵講です。檀家の方でなくともお参りいただけます。どうぞおいでください。