和尚のミニ法話

光照寺の和尚によるミニ法話をお届けします。

和尚様和尚様2

2024/04/06

主なきとて・・・雪割草は咲く

春色無高下(しゅんしょくにこうげなし)。さくらの開花ももうそろそろですが、上ばかり見てないで地面も見てください。そこにも春の花が咲いていますよ。
ということで「この時期になるとご主人を思い出す」と言う奥さんの話です。
先日、月参りに伺ったら、「方丈さん、雪割草が咲いたんですよ!ほら、見て」とうれしそうに話されました。「雪割草は主人の趣味でいろいろ買い求めて大事に育てていたんです。でも私はそんな趣味はないし、育て方もわからないので、主人が亡くなった後は、その辺に置きっぱなしでした。何にも構わないのに、ほら、きれいに咲いたんですよ。」「主(あるじ)なきとて・・・で春を知らせてくれました。毎年こうなんです。雪割草を見ると主人のことを思い出すんですよ。」そう話される奥さんの顔はとても晴れやかで嬉しそうでした。

写真:本堂前の雨受け堀のミズバショウ 年々小さくなってきています。ちょっとピンチかな。

たびたびのお願い。オープンガーデンのガイドブック作成のクラウドファンディング、よろしくお願いいたします。
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2024/04/05

光照寺は花の寺?

カメラを手にした方がおいでになりました。
鐘楼堂脇の河津桜を見て、「これ桜ですか?」「これが河津桜ですか。満開ですね。」「しらさぎ公園に行ってきたんですが、まだあまり花がなくて・・・。どこかいい所ないかと人に聞いたら、光照寺さんならあじさいの寺だし、花の寺だから何か咲いているんじゃないかと言われて来てみたんですよ。」「あじさいの時には来たことがあったのですが、今日はこの河津桜を見れて良かったです。」「大門の坂にあるスイセンは変わってますね。ミニスイセンと言うんですか。普通のスイセンのように大きくならないんですね。」「あっ!ミズバショウがあった。公園にも咲いていましたよ。きれいですよね。」
という会話をしました。確かにあじさいは皆さんに見ていただけるほどですが、「花の寺」というのは気恥ずかしいです。普段の当寺の境内はそんなタイソウなものではありませんから。

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このページの下段にと当寺の写真が載っています。

2024/04/03

オープンガーデンのガイドブック

昨年、当寺のあじさいを紹介してくれた「月刊キャレル」の編集を担当した㈱プレッセプレッセさんが、クラウドファンディングを始めました。
新潟のオープンガーデンのガイドブックを作るというものです。
当寺のあじさい庭園も掲載予定です。
ガイドブック作成の資金確保のクラウドファンディングです。ご協力いただける方、下記のアドレスから入ってください。

https://camp-fire.jp/projects/view/748184?list=prefecture_nigata_projects_popular

 

2024/03/23

冬囲い外し、山掃除

本日、役員さんたちから建物や樹木の冬囲い外しと裏山や墓地周辺の掃除をしていただきました。
このところ春が足踏みしていましたが、光照寺では春を迎える準備が整いました。春よ、どうぞいらっしゃい。
『今生(こんじょう)の仏法修業はこの檀越(だんのつ)の信心により成就す』(瑩山禅師・「洞谷記」)※檀越とは檀信徒のこと
この言葉にあるように寺檀和合がなければ仏法は興隆しないし寺も維持発展しません。つくづく思い知らされるのは、寺は檀家さんのものであり、住職は寺を檀家さんから預かっているのだということです。作業された皆さん、本当にありがとうございました。
今日は雨予報でしたが何とか降らないうちに作業終了することができました。(終わったとたんに大粒の雨)仏天の御加護でした。

写真:本日の作業で、石庭の結界を青竹でこしらえていただきました。庭師並みのプロい仕事です。

 

2024/03/18

高飛車な物言いは、ちょっと・・・

先日、買い物をした時のレジでのことです。私の会計が終わり、次の人が店員さんから「袋はどうされますか」と聞かれて「いるっ!!」とかなり強めな大きな声で言い放たれました。この方は70代くらいの男性です。かなり高飛車で上から目線の物言いに私はびっくりして振り返って見てしまいました。店員さんはいたって丁寧な対応をしておられましたので、そんな風に言われる筋合いはないと思うのですが彼自身にイライラなどの原因があったのでしょうか。周囲の方も「そんな言い方をしなくても・・・」という感じで見ていました。
男性の場合、歳をとると気を付けなければならないことの一つに、高飛車な態度や上から目線の物言いをするようになる傾向があることです。私も山内女性陣に「なにそれ!上から目線で・・・」と言われることがあります。困ったことに自分ではそう感じていないのですから、つい口喧嘩になってしまいます。
彼にそう言われたレジの店員さんは、いやな顔一つせずにこやかに「ありがとうございました。」と彼を見送っていました。すごいですね。さすがですね。プロですね。あるいはそういうお客が多くていちいち反応していられないのかも、とも思いました。「他人のふり見て我がふり直せ」ですね。

写真:光照寺の龍(その2) さあ、どこにあるでしょう。